5/21/2006

マグナム:報道写真半世紀の証言

Magnum: Fifty Years at the Front Line of History : Russell Miller ラッセル・ミラー著

白水社 1999年出版   Go! Amazon.co.jp

マグナム創立50周年目の1997年にイギリスで出版された本の日本語版です
1996年 MagnumPhotos マグナム メンバー(二人を除いて)にインタビュー 書かれたものです

報道写真家として自己主張の強い(個性の強い)メンバーは設立から何度も解散の危機を乗り越え現在に至っています
Magnum の命名も創設者が飲んでいたシャンパンの大瓶(マグナム)に由来すると言う 伝説が出来上がっているのも 時代の寵児 Capa が創設者だったからかも知れない 《崩れ落ちる兵士》は1936年スペイン内戦中に撮られ 世界中に Capa の名前を印象づけました
だが他の三人の創設者 Henri Cartier-Bresson (アンリ・カルティエ=ブレッソン) ・David Seymour 【Chim】 (デビッド・シーモア) ・George Rodger (ジョージ・ロジャー) も Capa に勝るとも劣らない個性の持ち主です
若くして亡くなった Capa と Chim
Cartier-Bresson と George は長生きをしてくれたけど・・・・・
LIFE などが廃刊になった頃 報道写真は終わったと言われてますが 
全員亡くなってしまった今 なんだかすっかり(きっちり)報道写真の時代の幕が降りた思いがします

MagnumPhotos (マグナム) に興味を多いに持っている方に お奨めの1冊
「20世紀の瞬間 報道写真家 時代の目撃者たち 」John・G・Morris 著
1952年から1962年までMagnumPhotos の初代の編集部長だったJohn・G・Morris が当時の MagnumPhotos の内情を多く記しています