3/09/2008

世界の写真家

重森弘淹 著 ダヴィッド社

1965年初版から版を重ね たぶん16・17版され出版されていると思います
                                 Go ! Amazon.co.jp
写真の歴史130年と28人の写真家について書かれています
著者の重森弘淹さんの人脈がすごくて 他の評論家が知らない (書けない)
日本を訪れた巨匠写真家の面々の話が載っています

先日確認したいことがあって ページを開いたのですが 買い求めた時 (たぶん20年くらい前) には 気が付かなかった 重森弘淹さんでしか書けない 写真家についてのことがらが新鮮でした 
William Klein が NewYoke に続いて Rome を出版 Moscow 撮影の後 Tokyo を撮影に来日し出版されたのが この本の書かれた頃で 時代が戻ったような気持ちになり再び夢中で読み返していました
まだまだ 写真の持つ力が ストレートに伝わる 最後の時代に書かれた一冊なんだと感じました

目次:
第①章 南北戦争と辺境開拓のドキュメント-アメリカ初期の記録写真家たち-
       Mathew Brady
第②章 芸術としての写真の系譜-絵画的写真の変遷-
       Alfred Stieglitz / Edward Steichen / Ansel Adams
第③章 写真のアバンギャルド時代
       Eugene Atget / Edward Weston / Laszlo Mohly-Nagy
第④章 フォトキャンペーンノ展開-FSAドキュメンタリー運動-
       Dorothea Lange
第⑤章 グラフ・ジャーナリズムの誕生-「ライフ」の写真家たち-
       Margaret Bourke-White / Alfred Eisenstaedt / Carl Mydans / Andreas Feininger
第⑥章 フォト・ドキュメンタリストのエリートたち-マグナム集団の活躍-
       Henri Cartier-Bresson / Robert Capa / David Seymour (Chim) / Werner Bischof / 
       W. Eugene Smith / Philippe Halsman / Ernst Haas
第⑦章 現代新鋭写真家たちの動き-写真前衛のうごき-
       William Klein / Robert Frank
第⑧章 現代のファション写真家-はなやかな写真家たち
       Cecil Beaton / Irving Penn / Richard Avedon
第⑨章 いく人かの異色写真家-写真界のさむらい-
       Brassai / Robert Doisneau / Rolf Winquist / Ylla

10/28/2006

昭和天皇

Hirohito and the Making of Modern Japan by Herbert P. Bix  (ハーバート・ビックス)


天皇に関する様々な出版物などは どうしても日本(人)以外の手によるもののほうが タブーを感じさせないと感じるのは 私だけではないと思います
ハーバート・ビックス著のこの本は 2000年 Harpercollins より出版され  
2001年 ピュリッツァー賞 受賞を受賞したものです

天皇ヒロヒトに興味があると言うより
昭和天皇の生きた時代の歴史にとても興味があります
世界大戦があり 化学や物理がすごいスピードで発達したのと
昭和天皇の生涯が重なるからです

分厚い本から新書まで
平成になってから昭和天皇に関する色々な切り口の書籍が出版されていますが私のお奨めはこの本です
米英との開戦前の外務大臣のコメンとは まるで今の北朝鮮の大臣の発言の様ですし
先日まで上映されていたアレクサンドル・ソクーロフ (Aleksandr Sokurov) による映画 太陽 もたぶんこの本を参考にしてるだろうと思ったりしました


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文庫版も で2005年に出版されました

8/21/2006

文明の衝突

by Samuel P. Huntington  サミュエル・P. ハンチントン

●文明の衝突   集英社 1998年  Go! Amazon.co.jp

初めて Samuel P. Huntington の本を読んだのがこの本でした
イデオロギーの崩壊後の文明によってのグループわけ
日本だけ どこにも属さない 特殊な国 と言うのにとてもうなずけました
1991年の ユーゴスラビア 解体の後の
クロアチア紛争 ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争 コソボ紛争など
民族(宗教)対立に根づいている と思ってましたので夢中で読みました
そして 背がさむくなるような思いが残りました
市民戦争と言われていた 北アイルランドの宗教問題 など知っていましたが 
東西冷戦の時代の象徴 ベルリンの壁が崩壊して行くのを 
壁の悲劇を知っている世代だけに歓喜を持ってみていましたが 
でも その先が ユーゴスラビア だったのです
そして・・・ルワンダ
そして・・・2001年9月11日が来るとはこの時は考えもしませんでした

● 分断されるアメリカ  集英社  2004 年  Go ! Amazon.co.jp

2001年9月11日から現在まで 世界がこんなに変るなんて
2002年春からのアフガン(アルカイダ)攻撃 そしてイラク攻撃

アメリカは今 世界から孤立しはじめている
文明の衝突後出版されたのが この本
なんだか彼の分析どうりになって行くのが 怖い

7/01/2006

ルート66をゆく

:アメリカの「保守」を訪ねて 新潮新書  松尾理也

新潮社 2006年3月出版   Go ! Amazon.co.jp

TVドラマ【ルート66】は少なからず私にとって 《憧れアメリカ》 に一役かったドラマだったので タイトルにひかれ手に取った新書でした 
それに 以前知人が 「インディアン居留地を訪ねるなら ルート66を廻ると良い」 と言っていたのも心に残っていました

アメリカでも日本でも ソビエトをはじめとする国々の社会主義政権が崩れたあと どんどん保守的になって来ていると感じていました
2004年のアメリカ大統領選挙のようすをTVで見て 保守=田舎者 ぐらいに考えていたのでですが
宗教のない国 日本の保守と アメリカの保守とはまるで違うんですね
第3章 《ひろがる進化論論争=カンザス州ガレーナ》 を読むと 話題の本&映画 ダ・ヴィンチ・コード が教会から批判を受けているのが納得できると思います

5/27/2006

20世紀の瞬間:報道写真家‐時代の目撃者たち

Get the Picture : A Personal History of Photojournalism
by John・G・Morris (ジョン・G. モリス)

光文社 1999年   Go! Amazon.co.jp

もっとも報道写真が勢いを持っていた時代を写真編集者トップとして務めた John・G・Morris (ジョン・G. モリス) の回想録です

創刊まもない1937年〈ライフ〉に入社 ロンドン支局写真編集者として
Robert Capa の有名な ノルマンディ上陸作戦の写真 (映画プライベートライアン の冒頭のシーンです) に係った 
ノルマンディの Capa からは 進行時の模様を撮影した35mmフィルム4本が ロンドン支局に届けられたが 急いで乾燥させた際のアクシデントで11コマのみが使用可能だった
発表された粒子の荒い写真(暗室でのアクシデントのせいかも知れない)は
「ちょっとピンぼけ その時 Capa の手も震えた "Slightly out of focus" Capa's hands were shaking in the excitement of the moment と言う伝説をつくった (Capa はこれを自伝のタイトル 【ちょっとピンぼけ】 に使っている)


第二次大戦後は〈レディース・ホーム・ジャーナル〉 編集長を務め
1952年 Robert Capa に請われて〈マグナム〉の初代の写真編集部長に就任 その後〈ワシントン・ポスト〉・〈N.Y.タイムズ〉等の写真編集者トップとして過ごした
時代を代表する報道写真家の自伝などでは 語られない一面や 
雑誌や新聞の紙面での写真の扱われ方なりがとても興味深かったです

5/21/2006

マグナム:報道写真半世紀の証言

Magnum: Fifty Years at the Front Line of History : Russell Miller ラッセル・ミラー著

白水社 1999年出版   Go! Amazon.co.jp

マグナム創立50周年目の1997年にイギリスで出版された本の日本語版です
1996年 MagnumPhotos マグナム メンバー(二人を除いて)にインタビュー 書かれたものです

報道写真家として自己主張の強い(個性の強い)メンバーは設立から何度も解散の危機を乗り越え現在に至っています
Magnum の命名も創設者が飲んでいたシャンパンの大瓶(マグナム)に由来すると言う 伝説が出来上がっているのも 時代の寵児 Capa が創設者だったからかも知れない 《崩れ落ちる兵士》は1936年スペイン内戦中に撮られ 世界中に Capa の名前を印象づけました
だが他の三人の創設者 Henri Cartier-Bresson (アンリ・カルティエ=ブレッソン) ・David Seymour 【Chim】 (デビッド・シーモア) ・George Rodger (ジョージ・ロジャー) も Capa に勝るとも劣らない個性の持ち主です
若くして亡くなった Capa と Chim
Cartier-Bresson と George は長生きをしてくれたけど・・・・・
LIFE などが廃刊になった頃 報道写真は終わったと言われてますが 
全員亡くなってしまった今 なんだかすっかり(きっちり)報道写真の時代の幕が降りた思いがします

MagnumPhotos (マグナム) に興味を多いに持っている方に お奨めの1冊
「20世紀の瞬間 報道写真家 時代の目撃者たち 」John・G・Morris 著
1952年から1962年までMagnumPhotos の初代の編集部長だったJohn・G・Morris が当時の MagnumPhotos の内情を多く記しています

4/02/2006

ローザ・パークス自伝

:MY STORY  Rosa Parks 著  高橋朋子訳
黒人の誇り・人間の誇り:ローザ・パークス自伝  ハードカバー サイマル出版会 1994年 - 絶版

潮出版社 1999年 - ソフトカバー In Print    Go! Amazon.co.jp
【マーチン・ルーサー・キング牧師婦人
        コレッタ・スコット・キングさんのこの本の推薦文です】
「ローザ・パークスさんが、1955年12月のあの日の午後、アラバマ州モンゴメリーであのバスに乗ったとき、彼女は革命に火をともしました。やがてこの革命は、アメリカに変革をもたらしました。マーティン・ルーサー・キング・Jr が言っていたように、あの歴史的な日に彼女が人種差別に迎合するのを拒んだのは、自分自身の尊厳の念と自尊心が原動力になっていたのです。そして、過ぎ去った日々の侮辱の積み重ねと、生まれ来る世代が待望する大きな目標がその背景にありました。
公民権運動1  に光を当てるこの種の本は、これまで長い間待ち望まれてきました。この本には、パークス婦人の幼い頃の体験や、彼女の名を歴史に残すにいたった数々の出来事、そして不動の信念が描かれており、深い感動を誘います。アメリカで最も偉大な自由の闘士のひとりが、自身のことばで自らを語った本です」 (ローザ・パークス自伝 訳者まえがきより)

2002年アメリカCBS でオンエアされたテレビ映画「ローザ・パークス物語」と、その作品でローザ・パークスを演じたアンジェラ・バセットさんが2003年のNAACP(全米黒人向上協会)イメージアワードでノミネートされたました (NAACPイメージアワードの裏話が紹介されている HP
です)
この作品はNHKで2003年4月 BS-hi 初回放映 2006年NHK総合で再放送してました

ローザ・パークスさんは 2005年10月24日 92歳でお亡くなりになりました
NewYorkTimes・HP内 の亡くなった日の記事です

葬儀では同じ南部出身のライス国務長官が送辞を送っていました
WhiteHouse
の記事です

3/31/2006

回想

レニ・リーフェンシュタール Leni Riefenstahl椛島則子

単行本(上下):文藝春秋 1991年 絶版
文庫本(上下):文春文庫 1995年 絶版
どちらも中古本が入手可能です  Go! Amazon.co.jp

5年の歳月をかけレニが自ら書き下ろした長い長い回想録です
ダンサーに憧れた少女時代から 執筆終了の1987年まで回想されているこの本は ナチス・ドイツと電車の線路のように離れることのできないレニの人生が詳細に語られていました

1902年生まれ2003年9月8日に亡くなったレニは急激に変化する20世紀をそのまま生きた人でもありました
才能・美貌 天が二物を与えたような彼女は 誰よりも抜きん出た意志力を持った女性です
【 女性だたからこそこんなに強い人なのだ 】
とこの本を読んでいる間中感じていたのを強く覚えています  
1993年レイ・ミュラー監督による
ドキュメンタリー映画「レニ」が公開され
日本でも1995年東京で公開されました
絶対見たくて 東京に出る用事を合わせ 休憩をはさんだこの長い映画を中野Boxで見ました

3/20/2006

パワー オヴ フォトグラフィ

The Power of Photography: How Photography Changed Our Lives
Vicki Goldberg (ヴィッキ ゴールドバーグ)著 別宮 貞徳 (翻訳)


淡交社 1997年 上 - In Print   下 - In Print

NewYork を中心に活躍している 実力名声ともにNO.1の女性写真評論家です
America における初版は1991年で現在は Softcover のみ -In Print です

オリジナルのタイトルと日本版帯にある
「1枚の写真によって、社会が動いた。そして、変った。」
が内容を端的に表していると思います
社会に影響を与えた写真120枚とともに写真の歴史が説明されています

目次 (上)
序章 写真、社会を変える
1章 きわめつきの証人

2章 発見する目
3章 誰かが見ている
4章 社会改革
5章 名声と名士

目次 (下)
6章 イコン
7章 政治的説得力と写真のうそ
8章 触媒としての報道写真 雑誌の時代
9章 触媒としての報道写真 テレビの時代

3/19/2006

美しき「ライフ」の伝説

:写真家マーガレット・バーク・ホワイト
Vicki Goldberg (ビッキー ゴールドバーグ) 著 佐復 秀樹 (翻訳)

平凡社 1991年  - Out of Print

Life の1936年創刊号の表紙を飾った美貌の女流写真家として有名な Margaret Bourke-White の生涯は 華やかさで満ち溢れているもの と思い込んで 私はこの本を読みました
著者の Vicki Goldberg はあらゆる Bourke-White の情報を集め 調べ LIFE のヒロインの表裏を語っていて 彼女の強かさを知りました
Bourke-White は亡くなるすこし前のガンジーが糸を紡いでる写真を撮っていて 私の大好きな写真の1枚です

1986年アメリカ図書館協会の年間最優秀書籍に選ばれている 1冊です

平凡社の図書目録ページです   OnlineShopにもなっているので この本買えるみたいですよ

3/18/2006

アメリカ黒人の歴史

:岩波新書 165   本田 創造著

岩波書店 1964年初版 1991年  Go ! Amazon.co.jp

この本ははしがきにも書いていますが
1991年新たに公民権闘争を書き足して新版として出版されたものです

安価で中身の濃い本として この本お奨めです

タイトルどうり アメリカにおける黒人の歴史を知ることができます

3/15/2006

緒方貞子

国連難民高等弁務官として63歳から難民と歩んだ緒方貞子さんはたぶん私だけでなく 多くの人達から尊敬されていると思います
劇的に世界情勢が変化する中 での複雑な難民問題に取り組んだ歩みが 多数の本になっています
緒方さんの仕事ぶりを知ることは この10年の難民の人々を知ることでもあります
Sebastiao Salgado の難民の写真展のオープニングに招かれ 対談をしていたのがとても印象に残っています


緒方貞子:難民支援の現場から
東野 真 著   集英社新書

     

緒方貞子という生き方
黒田 龍彦著    ベストセラーズ

    

3/12/2006

写真術:21人の巨匠

Dialogue With Photography : Interviews by Paul Hill and Thomas Cooper
Paul Hill (ポール・ヒル) & Thomas Cooper (トーマス・クーパー) 日高 敏 / 松本 淳

Farrar Straus & Giroux  1979年  Hardcover - Out of Print
晶文社  1988年 458p  -
Out of Print (絶版) - 表紙がみつかりません

ポール・ヒル & トーマス・クーパー はこの本について
「20世紀の写真芸術をかたちづくった写真家との対話である。四年間にインタビューしたのは、写真界の巨匠であり、“
バウハウス” “フォト・セセッション” “グループf/64” “ダダイズム” “シュールレアリズム” “社会主義リアリズム” などの芸術運動の元となり、特徴をつくるのに寄与した人々である。つまり、どのインタビューもそれらの歴史の授業であった」と述べている (写真術 4pより)

目次を見てもらうと判りますが インタビューを受けた多くのが亡くなっています
翻訳がなかなか出ない 写真や写真家の書籍の中で 巨匠と言われる写真家の声(考え)を知ることができるのがとても嬉しかったです

目次:
マン・レイ             Man Ray
ジャック・アンリ・ラルティーグ  Jacques-Henri Lartigue
アンドレ・ケルテス        Andres Kertesz
ブラッサイ             
Brassai
ロベール・ドアノー        Robert Doisneau
アンリ・カルティエ・ブレッソン 
Henri Cartier-Bresson
セシル・ビートン         Cecil Beaton
ジョージ・ロジャー        George Rodger
ヘルベルト・バイヤー       Herbert Bayer
ヘンリー・ホームズ・スミス   Henry Holmes Smith
ポール・ストランド        
Paul Strand
ヘルムート・ゲルンシャイム   Helmut Gernsheim
W,ユージン・スミス       W. Eugene Smith
エリオット・ポーター       Eliot Porter
イモジェン・カニンガム      Imogen Cunningham
ローラー・ギルピン        Laura Gilpin
マヌエル・アルバレス・ブラボ  Manuel Alvarez Bravo
ブレット・ウェストン        Brett Weston
ウィン・バロック          Wynn Bullock
マイナー・ホワイト         Minor White
ボーモント・ニューホール    Beaumont Newhall

2/18/2006

Brutus 576

:All About Bruce Weber   2005年8月15日号 マガジンハウス出版

2005年9月16日より10月30日青山でひさびさに
Bruce Weber の大きな写真展およびFilm展が開催されました
この時のHPには Bruce Weber の出版物などのこともとても詳しくのってます
ぜひ参考にしてください
この展覧会は Bruce Weber の新しい映画 【トゥルーへの手紙】の公開に合わせ開催されました
Bruce Weber のオフィシャルページ も ぜひ見てください 

Brutus 576 は まるごと Bruce Weber HP が本になったものと思ってください
Bruce Weber ファンはバックナンバー探してくださいね


All About Bruce の中が見れます by photoeye

2/16/2006

アメリカ写真を読む

:歴史としてのイメージ
Reading American Photographs (Alan Trachtenberg)



2/11/2006

荒木!

飯沢耕太郎著  白水社 1994年出版

荒木さん大好き飯沢耕太郎さんの荒木経惟 研究の書です
写真はちいさいのですが センチメンタルな旅 の全写真 第1回太陽賞のさっちんなど 絶版になった荒木さんの写真集の写真が載っていますので 荒木ファンには お徳な一冊です
荒木さん個人とその写真が撮られた時代背景・写真界の状況など たぶん世界で一番出版された写真集の種類の多い 荒木経惟を主のおいて語られているので 70年以降の日本の写真のことなども 理解できる内容です
飯沢耕太郎さんの他の多くの著書については また別のところで 紹介するようになると思います


                 

1/30/2006

炎のごとく 写真家ダイアン・アーバス

Patricia Bosworth (パトリシア ボズワース)著

Diane Arbus
のこの伝記本は 彼女の家族や最も親しい友人たちが 多数取材を拒否したため 一部からは批判もでていますが この本以外 Diane Arbus の伝記は出版されていませんが2003年 Diane Arbus: Revelations が娘の Doon Arbus によって出版され Diane の手帳・取材メモなどがこの本と展覧回で公開されました
1989年Knopf 社より出版された Diane Arbus: A Biography が訳され
1990年文芸春秋社よりこの本が出版されました 
現在は絶版ですが 中古本だと入手できるようです
Go Amazon.co.jp からお調べください

Diane Arbus は色々な雑誌で多数特集が組まれてます 他の特集記事をj情報は Comment 下さい

ユリイカ 10月号 第25巻第10号 1993年10月発行
  特集:ダイアン・アーバス 聖なるフリークス
   ・荒木経惟 / 伊藤俊治の対談
   ・大島洋・飯沢耕太郎・港千尋・園田恵子・川田喜久治・P,ロジェ・北小路隆志・鷲田清一
   ・友成純一・神蔵美子・田崎英明・椹木野衣・鈴村和成・笠原美智子

   ・奈良原一高「ダイアンと僕」

       ・・・1971年冬奈良原はテープレコーダー片手にアーバスのワークショップに通った。
      アーバスの私生活は最も身近な人達から話しが出てない時期だったので 
      これがとても面白かったです 奈良原のニューヨーク生活の一面も語られていてます

1/28/2006

ピーター・ビアードの冒険

The Adventures and MisAdventures of Peter Beard in Africa
Jon Bowermaster
Bulfinch Press 1933年出版 - Out of Print

The End of the Game で世界から注目されたPeter Beard は華やかなNewYorkの社交界とケニアのHog Ranch を行き来しする生活や彼の生い立ちがプライベートな写真などと共に知ることができます
Bulfinch 版と1997年河出書房新社版で表紙の反転してます Beard の 向き逆なんです  たぶん綴じ方が反対なのでこうしたのでしょうね


ピーター・ビアードの冒険: 優雅で野蛮な芸術家の半生
河出書房新社1997年出版
Bulfinch 版は絶版で高価になってますが邦版はまだまだ手にはいりそうです

Amazonのページでレビューと目次が紹介されていますよ
    
  
 

Studio Voice Vol.352

Studio Voice Vol.352 : 2005年4月号 写真集中毒のススメ
 
2005年3月 INFAS出版

The Book of 101 Books の編集者 Andrew Roth The Photobook:A History Vol.1 のMartin Parr (Parr のもう1つの編集者としての顔) 世界の大都市のArt Books Shopその他 写真家 編集者 写真集が紹介されています
今私が若手写真家の中で Watch 中の Ryan McGinley が紹介されているのが かなりうれしかったです

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Isak Dinesen

Out of Africa - アフリカの日々 - 愛と哀しみの果て
1885年デンマークの名家に生まれた カレン・ディネーセン はスウェーデンの貴族と結婚。ブリクセン男爵夫人となり 1914年夫と共にケニアに渡り広大なコーヒー農園を経営。 アフリカを去るまでの18年間を農園の女主人として生きた日々を綴った Out of Africa を男名の アイザック・ディネーセン として1938年アメリカで出版した。


アフリカの日々 = 晶文社 1981年初版

紹介の表紙は今の版のもので 初版と少し違います
もう随分前に読んだ本なので 感動を熱く語れないのが 少しもどかしいのですが
育ちの良さからくる 潔さ や 素直さ などに感動しました
映画を見てから もう一度ぱらぱら見なおした 覚えがあります
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Out of Africa = Random House First American edition 1938年初版です

現在 $950 もしてます 興味があれば下記アドレスから見てください
http://www.betweenthecovers.com/display.php?id=67629

でも今だって 再版を重ね出版されていて 新しい本は簡単に安く手にはいります





愛と哀しみの果て = DVD 1985年作品
メリル・ストリープ ロバート・レッドフォード 主演 
アカデミー作品賞ほか全7部門を受賞した 監督はシドニー・ポラック
本を読んでから映画を見ても 映画を見てから本を読んでも どちらでも 楽しめると思いますよ アフリカ好きには 特にお奨めです
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Peter Beard が憧れの人 Dinesen に会えたのはもう病気に侵され 死期ちかい時でした
それまでの Dinesen は誰ともアフリカの話をしたがらなかったので 「なぜ私に会おうという気になったのか、それを考えると不思議だ」 (ピーター・ビアードの冒険 48pから) と Beard 自身語っています
出会いから9ヶ月後1962年9月6日Dinesen は亡くなりました
どのくらい彼女を 憧れ 尊敬 していたかは 彼の The Adventures and Mis Adventures of Peter Beard In Africa (邦題=ピーター・ビアードの冒険)のとびら 章の始まりに Dinesen の言葉が引用されているのでも解ります

世界の写真家101

編集:多木浩二・大島 洋
執筆者者:

天野太郎・飯沢耕太郎・生井英考・井口壽乃・大島洋・大日方欣一・笠原美智子・倉石信乃・多木浩二
蔦谷典子・長谷川祐子深川雅文・横江文憲

101人の写真家は、写真家のなかでも一握りである。だがおそらくこれらの写真家の営みを見れば、およそ写真家という表現者の活動のおおよその輪郭は見えてくる(世界の写真家101 P27より)

写真家別の書籍の中では 内容も値段も お奨めの1冊です ちなみに私は大日方さんの文が好きです
 

     
     


掲載写真家アルファベット順  (カタカナ表記は世界の写真家101より)
●赤= The Book of 101 Books にも載ってる写真家  
●太字・アンダーライン=Blogのページに飛びます

Berenice Abbott : Changing New York
Ansel Adams
Robert Adamson & David Octavius Holl
Diane Arbus (ダイアン・アーバス) : Diane Arbus
Eugene Atget (ウジェーヌ・アジェ) Atget Photographe de Paris
Richard Avedon :Observations
Lewis Baltz : The New Industrial Parks near Irvine, California
HippolyteI Bayard
Peter Beard :The End of the Game
Felice Beato
Cecil Beaton
Bernd & Hilla Becher : Anonyme Skulpturen
Hans Bellmer : La Poupee
E. J. Bellocq
Karl Blossfeldt Urformen der Kunst
Margaret Bourke-WhiteYou Have Seen Their Faces
Mathew Brady
Bill Brandt ; The English At HomePerspective of Nudes
Brassai : Paris de Nuit
Harry Callahan Photographs
Julia Margaret Cameron
Cornell Capa
Robert Capa : Slightly Out of Focus
Lewis Carroll
Henri Cartier-Bresson : The Decisive Moment
Larry Clark TulsaTeenage Lust
John Coplans
Imogen Cunningham
Edward S. Curtis : The North American Indian
Bruce Davidson : East 100th Street
Robert Demachy
Robert Doisneau : La Banlieu de Paris
Mainime Du Cump
William Eggleston : William Eggleston's Guide
Peter Henry Emerson
Walker Evans : Many Are Called
Andreas Feininger
Roger Fenton
Robert Frank (ロバート・フランク) : The Americans
Lee Friedlander : Self Portraits : The American Monument : Lee Friedlander -1
Emmet Gowin
Robert Heinecken
Lewis W. Hine
David Hockney
Andre Kertesz : Day of Paris
William Klein : William Klein : New York
Les Krims
Dorothea Lange An American Exodus
Jacques-Henri Lartigue : Diary of a Century
Gustave Le Gray
Henri Mac Cheroni
Robert Mapplethorpe
Etienne-Jules Marey
Mary Ellen Mark
Charles Marville
Joel Meyerowitz
Duane Michals
Richard Misrach
Lisette Model : Lisette Model
Laszlo Mohly-Nagy Malerei Fotografie Film
Barbara Morgan
Martin Munkacsi
Eadweard Muybridge
Nadar
Arnold Newman
Timothy O'Sullivan
Gordon Parks
Irving Penn : Moments Preserved
Man Ray : Man Ray Photographs 1920-1934 ParisFacile
Albert Renger-Patzsch : Die Welt ist Schon
Leni Riefenstahl : Schonheit im Olympischen Kampf
Jacob a Riis
Henry Peach Robinson
Alexander Rodchenko
Sebastiao Salgado
Erich Salomon : Beruhmte Zeitgenossen
August Sander Antlitz der Zeit
Cindy Sherman
Stephen Shore
Aaron Siskind : Photographs
Sandy Skoglund
W. Eugene Smith : Minamata
Jo Spence
Edward Steichen
Joel Sternfeld : American Prospects
Alfred Stieglitz
Paul Strand : La France de Profil
Josef Sudek Josef Sudek Fotografie
William Henry Talbot
Umbo (Otto Umbehr)
Mandy Vahabzadeh
Ed van der Elsken : Een iefdesgeschiedenis in Saint Germain des PresJazz
James Vanderzee
Andy Warhol : Andy Warhol's Index
Bruce Weber : O Rio de Janeiro
Weegee : Naked City
William Wegman
Edward Weston Fifty Photographs
Minor White
Garry Winogrand : The Animals
Joel-Peter Witkin